たまには、Jリーグのチームに関して

浦和レッズvsACミラン
レッズは立ち上がり、
それがミラン対策なのか分からないが、
積極的にプレスをかけにいった。
しかし、
それは
あまりに無謀...
だって、
ミランは前線からのプレスをかわすのはプロ中のプロ。
百戦錬磨なのだから。
ミランは個々の技術が高いから
プレスをかわすのが上手いということではなく、
そこに重きを置き、人数をかけるシステムを組んでいるから。
だてにセリエAの名門中の名門ではない。


しかし、
試合途中で大幅な変化があった。
レッズが大きく引きだしたから...。
これは、
ミラン相手にはかなり有効。
ミランは引いて守られることが大嫌い。
カカやセードルフは相手のスペースに入り込のが非常に上手い。
けれども、全員で引かれたらそんなスペースはなくなるからだ。
ミランはサイド攻撃は上手くない。
レッズはサイド攻撃には脆い。
ミランの前線は空中戦が苦手。
レッズのDFは百戦錬磨である。


この点を見れば、
レッズにとっては順調だったと思う。
ミラン側は真ん中に、スペースがないので、
必然的にアウトサイドからの攻撃になり、
そのクロスもいつものように精度は良くなかったから。


ただ、
ヨーロッパの一流チームと決定的に違う点があった。
前線すなわち、FWの守備が出来てないこと。
攻撃の起点、ピルロにプレスをかけること。
それは、前線のタスクだから。
あそこまで、自由にさせてしまっては...
正直、自殺行為。


確かに、
普段からやっていないことをワシントンと永井に
求めるのは酷かもしれない。
けれども、
相手は、あのミラン
それ以上のことをしなければ勝機を掴むには...。
セリエAなどのFWとレベルが違うというかもしれないが、
守備力は遜色ないはず。
まさに、やる気と根気のはずだから。


さて、
問題の攻撃面だが。
自陣に引きことは、
守備面からすると大正解だが、
攻撃面からすると...
レッズは自陣からボールを細かく繋いでいくことをそもそも目指していない。
しかも、
困ったら時のカウンターをやるべく、
その基点になるべきポンテがいない。
そうなると選択肢はふたつ、
普段やっていない繋ぎのサッカーorパワープレーか...


ミランは攻守の切り替えが異常に早い。
ボールを奪われた瞬間に相手のボールを奪い返す芸当を持っている。
闘犬ガットゥーゾ&“究極の黒子”アンブロジーニが待ち構えている。
普段からポゼッションに慣れていない
レッズ対攻守の切り替えが早いミラン
その攻防でレッズが勝機を見出すのはちょっと…。


しかし、
前線から積極的に行ってボールを奪える可能性は限りなく低い。
美しく散る可能性が大。
あとは
セットプレーか、
パワープレーか、
事故待ちか。
PK戦に持ち込むしか...


やはり、
ポンテがいなかったのと、
田中がいなかったのは、
非常に痛かったと思う。