ブンデス・リーガ08-09第5節_バイエルン・ミュンヘンvsヴェルダー・ブレーメン
さぁ、、、
愛するべきブレーメン登場☆☆☆
当然のように、
この試合の後に行われたチャンピオンズ・リーグのインテル戦の結果は知っているが、
タラレバだが、
終了間際のピサロのシュートが決まっていたら...(>_<)
しっかり決めた同点ゴールの方が、
難しかったと思うんだけど...(T_T)→
ここまでイマイチ波に乗り切れていない両チーム。
大方の見方では、
ブンデスリーガの最初の天王山だが、
どうなんだろう...(-_-)
ブレーメンより、
シャルケ、
レバークーゼン、
そして、
ハンブルガーSVの方が確実に戦力は上。
全体的に健全経営を誇るブンデス・リーガの中でも、
ブレーメンはその典型とも言えるチーム。
ジエゴの去就問題は別にしても、
ボロウスキの抜けた穴は大きい。
ディフェンス陣にプレードルを加え、
ボーニシュも何とか無事に育って来ているし、
ゲームメーカーとして、
オジルを何とか育てようとしているのも分かるのだが...。
獲得しようと試みていた、
チアゴ・ネーヴェスもラファエル・ソビスも結局は…(。>_<。)
カルロス・アウベルトの件が尾を引いているのかな( ; _ ; )
バイエルンのスタメンは、
GK
レンジング
DF
ファン・ブイテン
デミチェリス
ルシオ
MF
ラーム
ファン・ボメル
レール
ゼ・ホベルト
シュバインシュタイガー
FW
ポドルスキ
トニ
システムは、3-3-2-2。
久しぶりのスタメンのポドルスキは、
モチベーション的に非常に高いと思うが、
キャンプテン、ファン・ボメル復活。
しかし、
今や彼のポジションがウィークポイントになりつつあるのも確か...。
ブレーメンのスタメンは、
GK
ヴィーゼ
DF
ボーニシュ
ナウド
メルテザッカー
プレードル
MF
バウマン
オジル
ヴラニェス
ジエゴ
FW
ピサロ
ローゼンベリ
システムは、4-4-2。
ブレーメンの弱点は、
言わずと知れた守備面...。
それは攻撃至上主義だからという訳だからではなく、
中盤のシステム。
その菱形に構えた4人では、
サイドからのアタックに非常に脆さを露呈する。
そう...
対バイエルンでいえば、
ラーム&レールをどうするのか…(?_?)
ただ、
元々中に絞る傾向がある、
ゼ・ホベルト&シュバインシュタイガー。
特に、
シュバインシュタイガーは最近その傾向が顕著に見られる。
そのおかげで、
ブレーメンの懸念材料であるサイドからの崩しが、
十分対処可能な範囲になっていた。
試合が進むにつれ、
さすがは、バイエルン。
ゼ・ホベルトや2トップがサイドに流れるようになっていった...。
そして、
頻繁にサイドからクロスを上げるバイエルン、
ブレーメンは徐々にラインを下げていった。
ラッキーなことに、
ヴィーゼを脅かすようなシュートが飛ばなかったこともあり、
ブレーメンは助かることになる。
この試合、
結果的には大差がつくが、
この時間帯でバイエルンが得点を奪えなかったのが非常に大きい。
さて、
一方のブレーメンの攻撃面はというと、
相変わらずのジエゴ頼み...。
アリアンツ・アリーナというこもあるけれど、
ラインを下げ、
とりあえずジエゴに渡して…
という感じ。
ボーニシュにしても、
プレードルにしても、
ほとんど上がらないし、
バウマンは別にしても、
オジルもヴラニェスもジエゴを追い越す動きは、
ほとんどないし...。
まぁ、
ジエゴを前に残してのショートカウンター狙いなのは分かるが、
いまいち中途半端な感じだった。
そんなお互いが不安定な状態が続いた30分、
意外な形で試合が動く。
オフサイド後のカウンター。
一瞬、
エアーポケットに陥ったのか、バイエルン。
オジルから絶妙のスルーパスを受け取った、
ローゼンベリが絶妙なコントロールから決めて、
ブレーメン先制。
リスタートからの失点とはいえ、
この場面もオジルをフリーにしてしまった、
ファン・ボメルの不注意から。
後ろのデミチェリスに受け渡した感もあったかもしれないが、
彼の一番の役目は、
マンマークではなくカバーリングなのだから、
あの場面でローゼンベリを抑えろというのはちょっと...。
そして、
前半終了間際の45分、
オジルが蹴ったセットプレーから、
こぼれたボールをナウドが押し込んで、
ブレーメン2点目。
ここでもファン・ブイテンがニアをケアしなかったことからの失点。
ジエゴが蹴ると思い込んでいたかも知れないが、
あの虚の突かれ方は、
いくらなんでも酷過ぎでしょ!!
この試合、
ちょっと不注意が多過ぎたバイエルン。
イレギュラーが少ないチームの筈のブレーメン相手なのだから、
集中力さえ切らさなければ、
そんなに得点を許すことはない。
注意すべきは、
動き回るピサロ&基点のジエゴ。
だが、
この二人をあまりにも緩くし過ぎた感があった。
後半開始と同時にブレーメン、
バウマン→フントへ。
そして、
さすがに2点差がついて焦ったか、
クリンスマン...。
レール→オッド、
ファン・ブイテン→ボロフスキへ。
これでシステムも、4-4-2へ変更。
このシステムチャンジにより、
ピッチを広く使えるようになったバイエルン。
サイドで数的有利を作れるようになり、
マイナス気味の横パスが多かったサイドの攻撃も、
前線にブレーメンディフェンス陣を脅かすパスが増え、
連携した効果的な飛び出しも出せるようになった。
なので、
クリンスマンも何とか出来ると思った筈なのだが...(ノ_<。)
54分ブレーメン、
カウンターから、
オジルが決め、3-0。
ここも集中力を欠いた結果なのは、
確かなバイエルン。
その5分後の追加点も...。
ジエゴのリスタートから、
最後はピサロが決めて、
ブレーメン、4-0。
この4点目は試合中に4バックに変更したことで、
SBとCBとの距離感が曖昧になったことによる。
さらに、
アンカーとディフェンス陣とのポジションチェンジの受け渡しが不十分だったことによる。
67分バイエルン、
ゼ・ホベルト→ソサへ。
その直後、
ローゼンベリに決められ、
5点差...。
バイエルンの選手はキレ出して、
こうなると、
集中力なんて保っていられない...(┰_┰)
バイエルンは、
71分&85分にボロウスキが2点を返すが、
もはや焼け石に水だわね...(#+_+)
攻撃面ではあまり良い面が見られなかったが、
対バイエルンということに関しては、
シャーフの対策は万全だったと思う。
ブレーメンの基本線は、
カウンターをさせず、
バイエルンの中盤を抑え込むというもの。
両ウイングバックの中央部へのパスは比較的自由にするが、
勝負に来るパスはパスコースを徹底的に潰しにかかる。
なのでバイエルンは、
組み立て直しのマイナス方向へのパスを幾度となく繰り返す羽目に...。
例えロングボールで逆サイドへボールを蹴っても、
相手の裏へ出すものではなく、
ディフェンスを前に置いたままの状態での横パスなので、
脅威になることはほとんどないし、
縦への突破もこれでは...。
そして、
ディフェンスラインでのボールの回しも、
デミチェリスをしっかりとケアして、
ルシオとファン・ブイテンに多くボールを蹴らせるようとしていた。
で、
ボールをほとんど触れないポドルスキが、
中盤に頻繁に下がってきてしまうから、
トニの孤立状態を作り出すことに成功していた。
はっきり言って、
監督の経験の差が如実に出てしまった感がある。
9年監督のシャーフ、
新米監督にはまだまだ負けられないってことで。。。
トーマス・シャーフ...
現役時のユース時代からブレーメン一筋で、
30年以上も携わっているので、
チーム愛では負けないってことかな…(^^;)