先日、エジミウソンの「はみだし者がいる」発言があったバルセロナ。

相性が良いレクレアティボをカンプノウに迎えての一戦、
さぁ…どうなる…


バルサのスタメンは、バルデスアビダルミリートプジョルザンブロッタヤヤ・トゥーレ、シャビ・エルナンデスグジョンセンイニエスタ、アンリ、メッシ。
ホナウジーニョはいない。
このメンバーでのポイントは、
グジョンセンを中盤で起用すること。
練習ではやってきてたんだろうけど、いきなり実戦で上手く行くのか…。

一方、
レクレアティボのスタメンはソレンティーノ、ボリ、カセレス、ボウソン、カルボ、ヘススバスケス、ガルシア、アイトール、カムニャス、マルティンス、シナマボンゴーユ。


代表ウィークもあったせいか、
バルサに変化が見られた。
今シーズンSBの飛び出しを控えている感があった。
そう、
昨シーズンのジオ&ホナウジーニョのような。


しかし、この試合アビダルが頻繁に飛び出すようになった。
そして、逆サイドのザンブロッタも積極的に高い位置を取っていた。
マークされているメッシをフリーにしようとする意図なのは伝わってきた。
ただザンブロッタが高い位置をとっても、あまりメッシには有利にならなかった。
まずは、
相手をマークする。
もっと理想なのは相手にボールを触らせないこと。
そして、インターセプトをすること。
しかし、
もっとも理想なのは相手の存在を試合から消してしまうこと。
ガルシアとボリが絶妙な受け渡しでメッシを試合から消していた。
バルサのメンバーは、メッシにパスをすることさえできていなかった。
前半中盤以降からメッシは
運動量を増やし果敢にボールを受けることで自力でリズムを作っていった…。


レクレアティボの戦い方は単純明快。
シナマボンゴーユを前線に残し、残りの選手は引きすぎずに、中盤のスペースを消す。
シナマボンゴーユも相手を挟みこもうと何度か試みていた。
献身的プレーが可能な選手。
なるべく高い位置でボールを奪としていたが、
前半は失点しないことを考えているようだった。
スペースを消すにしても少しラインが低い。
システムは、4-1-4-1。
レクレアティボのプレスを始めるラインがちょっと低いので、
トゥーレが楽に前を向いて触れるシーンが目立った。
しかし、周りのサポートが的確でなかったので、
レクレアティボは救われていた。


バルサはどうゆう感じだったかというと、
ザンブロッタは早く上がりすぎ、
アビダルは遅すぎ、
グジョンセンは上がりすぎ、
アンリはボールをもらいに下がってこない。
イニエスタもフォローしない。
メッシは潰されている。
まともなのは、
シャビだけ。


前半のバルサの見せ場は、
イニエスタがいつものように強引に仕掛けるシーンくらい。
前半30分過ぎからはそこにメッシが加わったが。
ちょっと個人技に頼りすぎている。
ちょっと浮いている気がする。
この日のバルサは、その個人技を生かすこともできない…。
また、
アンリが左サイドに流れ、
グジョンセンが中央に流れ、
イニエスタが中盤に下がる形が自然に出てくると思ったが、そうはならなかった。
グジョンセンは徐々にFWのような動きになっていた。
結局バルサはボールをうまく展開できず、ミリートのロングパス頼み。
ミリートもシャビに精度の高いパスを通したり、
クサビのボールを通したり活躍していたが、ちょっとミスも多かった。
前半は0-0。
両チームとも決定機は特になし。


後半になりなんと、
レクレアティボがカンプノウで勝ちにきた。
プレスをする位置も、攻撃にかける枚数もどんどん積極的になってくる。
こうなると、どっちが先に折れるかの勝負になっていく。
この試合、プジョルはどうもおかしかった…。
それを判断したのか、
マルケスへとチェンジする。
彼ほどの選手がベンチに控えているのは羨まし過ぎる!!


そして流れが変わる…
後半14分にグジョンセンに代わってボージャン登場。
そして、イニエスタを中盤へ。
この辺からいよいよ盛り上がってくる。
ボージャンはアンリやグジョンセンと違い、
中盤に降りてボールを受けて積極的にポストプレーをしていた。
アンリやグジョンセンはなかなか中盤に下がってこなかった。


後半18分にそんなボージャンのプレーから、
CKを得て、とうとうバルサが先制。
ミリートバルサで初ゴール。
そのあとは、
それまでの均衡状態が嘘のように
シャビ→アンリ→ボージャンであっさり2点目。
アンリとボージャンは相性が良さそうだった。
レクレアティボは、あまりに簡単にシャビをフリーにしすぎ。
後半24分にはさっきのお礼という感じで、ボージャン→アンリ。
見事なスルーパスだったが微妙な判定でオフサイド
ボージャンにバシッとパスを通したヤヤも見事。
その後のレクレアティボは残念なことに、
完全にキレテしまった。
全体的にファウルも増えだし…
メッシヘのファウルでPK献上。
これを自分で決めて勝負あり。


バルセロナは、
おかしかったプジョルの代わりに入ったマルケスが入り試合が落ちついた。
そして、序盤は空回りしていたイニエスタ
機能しだしたこともあり良くなっていった。
この試合はなんといっても、
ボージャンに尽きる。
高い位置でボールをキープ出来るし、
ボールをもらう動きやタイミングが抜群!


そういえば、
エトーとデコっていたよな…(笑)