無敵艦隊vs世界チャンプ
ヤル気満々な感じのスペイン。
前回のテストマッチの相手がフランスで
今回が世界チャンピオンのイタリア。
しかし、
対戦相手の方はどうなのかなぁ〜(。-ω-))
フランスにしても今回のアズーリにしても。
スペインのスタメンは、
カシジャス、セルヒオ・ラモス、マルチェナ、プジョル、カプテビラ、セナ、シャビ・エルナンデス、イニエスタ、セスク・ファブレガス、シルバ、トーレス。
注目のアンカーにはセナ。
イタリアのスタメンは、
ブッフォン、パヌッチ、マテラッツィ、カンナバロ、グロッソ、ピルロ、デロッシ、カモラネージ、ペロッタ、ディナターレ、トニ。
スペインのシステムは4-1-4-1。
問題は何といってもアンカーを誰にするかということ。
きっと今まではこのポジションで悩むことなんかなかった筈だが、
不動だったアルベルダがこんな状態なので、
アラゴネスの一番の頭痛の種になってしまった。
セナでいけそうな気がするが、
アルベルダに頼り切っていた分、
黄金の中盤と言われていても選手層の薄さがモロに出てしまっている。
攻撃スタイルは言うまでもなく、
ポゼッション。
細かく繋ぎ、ボールを飛ばして相手の裏を狙うプレーが主体。
この試合でも何度かトーレスが相手の裏を狙って飛び出していた。
ほとんどがオフサイドに引っかかってしまっていたが、
紙一重。
中盤の誰からでもキラーパスが出せるので、
ディフェンスラインを高くして守るのは難しい。
ディフェンスラインと中盤の間のスペースに気を取られれば、
前への圧力が弱まってしまうし…(。-ω-))
序盤のイタリアはディフェンラインを高めにして、
中盤のスペースを潰しにかかったが、
時間がたつにつれてディフェンラインを低くして
ゴール前に壁を作るようになった。
何度も裏を狙われたり、
中盤でボールを奪えなければ、当然引くことが多い。
相手が引き出せば、今まで以上にボールが回せるようになるスペイン。
相手が引きまくったらどうする…。
ポゼッションでは自信があるスペインも
パワープレーは全くもってダメ。
だから、
ゴール前でも徹底的に繋ぐスペイン。
シルバ、シャビ、イニエスタがトーレスを孤立させないように、
効果的にその近くを走り回っていた。
ただ、
前から気になっていたこと、
それは、
セスクが前線に飛び出さないこと。
確かにアーセナルとはチームが違うわけだが、
迫力不足を感じてしまう(-.-;)
特にシルバがトーレスと縦関係になって、
相手の守備網を崩そうとする動きが目立っていたために、
余計にそう思った(。-ω-))
中盤の4人はほとんどサイドには流れない。
イニエスタは基本的にポジションの縛りはないし、
シルバも中央にいる時間も多かった。
スペインのウリのひとつに、
SBの攻撃力がある。
まずは左サイドのカプテビラ。
前の選手を追い越す形でなく、
パスコースを増やし、相手を引き付けていた。
右サイドのセルヒオ・ラモスは言うまでもない。
その得点力の高さも魅力。
FW顔負けの攻撃意識を持ち、
独力で突破を仕掛ける。
ただ、
効率的かと言われれば疑問だが…(-.-;)
さて一方のアズーリ。
試合はスペインが支配していたが、
さすがはイタリア。
というか、
カテナチオ。
イタリアからすると強引に仕掛けてくる選手が
セルヒオ・ラモスくらいしかいなかったので、
ちょっと怖さがなかったかもしれない。
攻撃面は…。
いやいや…
組み立てはピルロ頼みで、
あとはトニに任すだけ…。
悲しすぎる。。。(x_x;)
世界チャンピオンなんだよね...
いちおう。
ペロッタが出ている。
システムはローマの形なのに全く違う。
トッティがいないからなのか…??
なのに使う理由は…??
ドナドーニの意図は良く分からん┐('〜`;)┌
後半の交代は
スペインは、トーレス→ビジャ。
イタリアは、
マテラッツィ→バルザーギ、ピルロ→ガットゥーゾ、トニ→ボリエッロ。
スペインは勝き満々だが、
イタリアは…?
核のトニとピルロを同時に下げて、
勝負を捨ててあくまでも実験に走ったのか…。
内容よりも勝敗に拘るイタリアだが、
テストマッチだとやっぱ違うのネ。
後半も展開は変らず。
イタリアはパス回しの基点がアウトしたので不安定なのだが、、
その分やることがはっきりしたようでもある。
グロッソを効果的に使い、
ボリエッロのキープ力を活かして、
カモラネージがアタックするというかたち。
二人は十分見せ場を作っていた。
57分過ぎ。
スペインはセナ→シャビ・アロンソ、シルバ→リエラを投入。
シャビアロンソは久々の登場。
リエラは今のスペインにとって貴重なオプションだが。。。
60分過ぎ。
イタリアは、ペロッタ→アクイラーニ。
個人的に今、
アズーリで見たい選手のひとりのアクイラーニ。
あとは、ロッシなんだけれど多分選ばれないでしょう…。
この交代を期にイタリアがボールを持つようになる。
アクイラーニ効果もなくはないんだろうけど、
前述の交代が失敗だった気がするスペイン。
ボールを回せるようになったイタリアだが、
ディフェンスラインが如何せん低すぎだったので、
中盤が間延び状態。
ボールを回すことに慣れていないアズーリ。
慣れないことはやっぱりしてはいけないのかも。
68分過ぎにスペインは、セスク→ルイスガルシア。
これで2トップへ変更ってことなんだろうけど、
どうなの…??
先ほどの交代といい、
意図が読めないアラゴネス采配┐('〜`;)┌
75分にイタリアに決定機。
カモラネージがデロッシとのワンツーから、
カシジャスと1対1。
しかし、
それを防ぐのがカシジャス!!
スペインvsイタリアは、
言い換えると、
カシジャスvsブッフォンになるもかも。
この時間帯はイタリアペースで、
スペインにとっては嫌な流れだった筈。
そんな時に生まれたのが、
ビジャのスーパーゴール。
アズーリからしたらこの失点は仕方ない。
ブッフォンでも止められない。
抜け出すが、
ここはブッフォンがシャットアウト。
結局試合は、
このまま1-0で終了。
アズーリにとってこの試合の意味は…┐('〜`;)┌
かたちだけローマにしても中身が全く違えば意味がない。
組み立てはピルロ頼みで、
仕掛けるのはカモラネージくらいで、
点を取るのはトニ頼みなら、
このかたちはどうなの…??
ペロッタが全く活きていない。
このスタイルで行くのなら、
もっとボールを持てる選手を使わないと。
まぁ…
ボリエッロは新しい発見だったが。
一方のスペイン。
結局アラゴネスは、
1トップに拘るのか…。
ビジャ、トーレスは決まりとしてもうひとりをどうするのか…。
オプション的にはやっぱり、
ラウール・タムードになるのかな。
裏を取る動きは絶妙だし、
怪我もそれほどではなかったみたいだし。
注目のアンカーのセナは合格点でしょう。
ただバックアップはどうするのか…。
このポジションをシャビ・アロンソに託すのは、
ちと厳しいなぁ〜┐('〜`;)┌
守備面でのデメリットが多すぎて恐いだろうな。