続ホスト国の憂鬱

スイスvsドイツのテストマッチ
スイスのスタメンは、
ベナグリオ、スパイハー、センデロス、エッギマン、ベーラミ、フェルナンデス、リヒトシュタイナーバルネッタ、ゴクハン・インレル、デルディヨク、フレイ。


ドイツのスタメンは、
レーマン、ラーム、メルテザッカーヴェスターマン、ヤンぜン、フリッツ、ヒツルスペルガーバラックシュバインシュタイガー、ゴメス、クローゼ。


結果はそれなりに残している感のあるドイツ。
6月の欧州選手権においても優勝候補とも言われているが、
そうなんだろう。。。か(屮゜Д゜)屮!?


確かにワールドカップの3位国で、
欧州選手権予選の一番乗りかつ最多得点国なのだが…( ̄▽ ̄;)
イタリア・フランスとの差はかなりあるように思える。
ワールドカップでもクジ運の良さがあったし、
なんといってもホスト国のアドバンテージはかなり大きかった。
結果を出しているテストマッチでも、
強豪国とは試合していない。
本番までの残りの対戦相手もベラルーシセルビア
微妙〜(>_<)
自信過剰にならなければ良いケド。
特に前回のオーストリア戦でも勘違いしているような戦いぶりだったし…( ̄▽ ̄;)


ドイツのシステムは、4-4-2。
中盤の形は臨機応変
攻撃時はバラックを頂点とした菱形。
守備時は菱形からフラットへの変化もあり。
相手のディフェンスラインにボールがあるとき、
ドイツの前線はほとんどプレスをかけない。
ボールが自分達の位置を越えると守備を始める。
挟み込みを行うわけではなく、
後ろにボールを戻させないようなポジショニングを積極的に取る。
例えば、
スイスが中盤にボールを入れると、
ドイツの前線はバックパスの選択肢を消しにかかる。
前線から積極的にプレスをかけるなんて、
後進国のドイツには無理でしょう。
なので、
必然的にこういうスタイルになる。
体力ないから…ネ(x_x;)


SHが相手のSBを前を向かせないようにケアする。
ドイツはこのSHがキーポイント。
例えば、
スイスの中盤にボールが入ると、
中に絞ってバラックとプレスをかける。
もちろん、
サイドにボールが出れば数的不利にならないようにカバーする。
運動量、判断力と主に高い水準が求められる。
SHが中に絞るので、中盤の選手のスペースは縮まる。
つまり、連携してプレスをかけやすい。
抜かれてもフォローがいるので、思い切ってアタックできる。
さらにバラックの位置が高めなので、自然と前からプレスをかけられる。
また、
バラック&SHが他の問題でプレスをかけられない時は、
ヒツルスペルガーが猛烈なプレスをかける。


今のドイツのキーマンはこの男なんだよね。


強烈なミドルが魅力のアウトサイドの選手だったのだが、
最近はアンカーとしても対応できるようになってきた。
オールマイティだから、
監督としては非常に使いやすい選手だね。
ドイツ人はフィジカルの強さは持っているから、
技術的なスキルさえクリア出来れば…(≧▽≦)


かなり、
良い感じで守備面のタスクはこなしていたが、
この試合で見せた弱みにこういうのがあった。
スイスのSBが積極的に攻撃参加した時、
中盤がずるずる下がってしまうこと。
SHが中に絞れば中央の密度は高くなるが、
絞らせないようにSBが掻き回せば中央のフォローに行けないから、
中央にスペースができる。
SBがドイツSHを引き付ければ、
逆サイドのドイツSHは中に絞ってくる。
その空いたスペースを上手く使われたら、
やられちゃうわね…(x_x;)
例えば、
フランスなんか…ネ。


あと一番気になったのは、
空中戦への対応。
これは驚き。
びっくりするほど競り負けていた。
ドイツのディフェンス陣から空中戦の強さを取ったら
何にも残んないっていうのに(;´д`)


では、
一方の攻撃面はというと。
FWの2人に関しては特にいうことはない。
コンディションさえきちんと整えていれば問題ないでしょう。
そんなに多くコンビを組んでないから、
コンビネーション的には不安もあったが…。
ボールの受けに対するクローゼの動きの上手さは相変わらず。
ゴメスの裏のスペースに飛び出す動きも絶妙だった。
2人ともボールのないところの動きはなかなかだし。
そして、
2人を囮にして、バラックが2列目から飛び出すこともある。



基本的にはヒツルスペルガーを経由して攻撃がスタート。
両SHは中に絞ったり、
サイドに張り付いたりと絶妙な動きをみせる。
SHが中に絞れば、もちろんSBが飛び出してくる。
前述の3人が安心できるプレーをするので、
攻撃面においても、
両SHがやはりカギになってくる。


先制点は22分過ぎ。
中に絞ったシュバインシュタイガーがスルーパス→ゴメスが中に折り返して
クローゼが押し込む。
ここでもクローゼのポジショニングの良さが光る。


前半はそのまま1-0のまま。


後半になると、ダメダメだったスイスがさすがに出てくる。
ディフェンスラインも高めに保って勝負にでる。
何度もドイツに裏を取られるが、気にせずに攻め立てる。
しかし、
60分過ぎに中盤でフリッツにボールを奪われ、
最後はゴメス。
その約7分後にも裏を取ってまたもゴメスが決める。
最後は、終了間際にポドルスキが決めてトドメ。


あまりにも酷すぎたスイス相手に素直に喜んで良いのだろうか…(-.-;))
やはり、
強豪国と試合しないのは痛い気する(>_<)


開催国がともにドイツとテストマッチを行ったのだが、
ともに大差の負け。
しかし、
内容は全く違う。
オーストリアは最弱で、
スイスはけっこうやるんじゃない…?!
なんて思われていたが、
このままじゃ…┐('〜`;)┌
フォーゲルが去り、
スーパースターはいなくても、
ステマティックでよく整備されたチームへと変貌したと思ったのに…(x_x;)
まぁ…
本番前にこういう試合をやっておくのも悪くはないんだけど…ネ。