ブンデスリーガ08-09第4節_1.FCケルンvsバイエルン・ミュンヘン

デミチェリスが復帰してから、
驚愕の3バックを導入したバイエルン・ミュンヘン
バイエルンの試合は、
当然のようにライブでは見られないので、
この試合を見る前に、
チャンピオンズ・リーグのステアウア・ブカレスト戦の結果や、
この後のブレーメン戦の結果を当然知っているのだが...。
ブレーメン戦の大敗は別として、
追い込まれつつあるクリンスマン体制。
個のちからに依存して、
連動性のある効果的なチーム戦術がなされていないのが現状。
幸いなことに、
今期のブンデスリーガは混戦模様。
知将ラルフ・ランクニック率いる、
ホッフェンハイムの躍進に始まり、
戦術マイスター、
ユルゲン・クロップ率いる、
古豪ドルトムントなどがいるおかげで、
バイエルンはまだ助かっている状態。
バイエルンに次ぐ戦力を持っている2チーム、
レバークーゼンは、
有望な選手が多くチームとしてとても魅力的。
ただ、
如何せん若過ぎるし、
ブルーノ・ラッバディア監督も未知数。
もうひとつのハンブルガーSVは、
新加入、特に市場締切直前加入の選手が多く、
機能し出すには時間が必要で。


ケルンのスタメンは、
GK
モンドラゴン
DF
ブレシュコ
モハマド
ジェロメル
マッケナ
MF
マティプ
ティー
シヒ
アンタル
ラドゥ
FW
ノバコビッチ


バイエルンの不満分子、
ポドルスキの元所属チーム。
本人は非常に帰りたがっているようだが...。


バイエルンのスタメンは、
GK
レンジング
DF
ファンブイテン
デミチェリス
ルシオ
MF
ラーム
オットル
レール
ゼ・ホベルト
シュバインシュタイガー
FW
クローゼ
トニ


バイエルンのシステムは、3-3-2-2
このシステムの要は、
ラーム&ゼ・ホベルト
ラームが攻撃の基点で、
ゼ・ホベルトが攻撃のフィルター役。
個の能力で圧倒できる相手であれば問題ない。
しかもケルンは、
ゼ・ホベルトを自由にさせていたので、
バイエルンペースで試合が進む。


ただこの試合でも、
バイエルンの弱点が浮き彫りにされる。
右サイドは相変わらず、
死に体...。
シュバインシュタイガーは空回りで。
そして、
一番は、クローゼ...。
バイエルンに来て早2年だが、
未だにバイエルンは、
クローゼの生かし方が分かっていない気がする。


クローゼがストライカーなのは言うまでもないが、
クローゼは組み立てにも積極的に加わり、
ボールを頻繁に触ってリズムを作るタイプ。
まぁ、、、
本人にも問題があると思うが、
ここ数年コンディションも良好とは言えない状態が続くし。
中途半端にどちらも上手くやろうとしている感じ。
もっと割り切らないと...。


今のバイエルンは守備面においても、
連動性はほとんどない。
後ろの3枚に全てを託すから。
まぁ、
そのために3バックを導入した訳だし...。
なので、
サイドから攻められれば、
ピンチの連続になるのは容易に想像できる。
中の3CBは強いので、
単純なクロスボールには十分対応できるが...。


完全なバイエルンペースだったが、
得点を奪えなかったのも、
前述のサイドをケルンに突かれ出し、
得点を奪えず終い...。


ただこの試合、
ひとつのサプライズがあった。
トニがプレスをしっかりと行っていたから。
ひとりの選手がそういった献身的な動きを見せれば、
他の選手にも影響を与える。
これはバイエルンにとって、
明るい兆しと言える。


前半終了間際の嫌な流れも
後半の立ち上がり53分、
セットプレーからトニが決めて、
バイエルン先制。
この得点で気落ちしたのかケルンは、
60分にも、
トニに追加点を奪われ...。
後半ロスタイムにも、
ポドルスキにトドメの3点目を決められ、
ジ・エンド。


最後の2得点は、
キーマン、ゼ・ホベルトが基点となっているのだが、
やはり迫力不足なのは否めない。
崩しの局面で縦への恐さが足りないので、
ゼ・ホベルトが潰されてしまうと、
機能停止に陥る可能性大。
目前に控えるCLグループリーグ、
リヨン戦はかなり厳しいと思える...が。