リーガ・エスパニョーラ08-09第4節_バルセロナvsレアル・ベティス

開幕戦の敗戦から始まり、
まだ調子が出ないことで、
グァルディオラ監督批判も出ているが、
このチームは問題ないでしょう。
戦力は文句なく、
もちろん、
マドリーよりも上。
CLとの掛け持ちも楽なグループに入ってる訳だし...。
これは、
非常に大きいこと。
厳しいグループに入ってしまうと、
否が応でもペースを上げなくてはならない。
長い長いシーズンを戦う上で、
この時期に上げてしまうと、
後半息切れしちゃうからね。


バルセロナのスタメンは、
GK
バルデス
DF
アビダル
カセレス
マルケス
アウベス
MF
ヤヤ・トゥーレ
ケイタ
シャビ・エルナンデス
FW
イニエスタ
メッシ
エトー


ベティスのスタメンは、
GK
カスト
DF
ベガ
ファニート
アルス
ネルソン
カビ
MF
アウレリオ
マルゴン
エマナ
セルヒオ・ガルシア
FW
ホセ・マリ


ベティスのシステムは、4-2-3-1
アウェーとのこともあり、
守りを重視したものだったと思う。
しかし、
バルサ対策の定番とも言える
引いて守る
との意識が薄かったと感じた。
そう...
徹底的に!
ということ。
なので、
前半は完全にバルサのペース。


バルサの基点は、
言わずと知れたCB。
ベティスのプレスが全くかからなかったので、
自由に組み立てが可能。
バルサで注目だったのは、
ヤヤ・トゥーレとケイタの同時起用。
通常だと、
どちらかひとりの起用のはずだが...。
ケイタの能力は、
分かっていたつもりだったが、
そのマルチな才能に改めて驚かされた。
昨シーズン、
前輪駆動のバルサの中盤で、
ひとりで守備のタスクを担っていたヤヤ・トゥーレ
そんな彼なので、
不可欠な存在だと思っていたのだが、
ケイタの場合、
守備面での貢献ももちろん、
それプラス、
攻撃面での貢献も期待できる。
しかも、
この試合、
もうひとつのサプライズ。
エトー
久しぶりに彼らしいプレーが見れた気がする。
17分、23分、
立て続けにゴールを奪う。
特に先制点は、
エトーの個人技からの見事なゴール。
やっと...
帰ってきたエトーという感じ。


早々とアウェーでバルサ相手に2点リードされたベティス...。
戦意喪失状態に陥ったからか、
前半は全く良いところがなかった。
ただ、
そんな中でも攻撃面での兆しは見せていた。
そう...
バルサの両SBの裏、
特にアウベスの裏は狙い目。
その弱点だけは、
攻めていたベティス
しかもこの試合のCBのひとりは、
プジョルでなく、
マルケス
攻撃面では多大な貢献が期待できるが、
守備面では...。
縦への強さはあるが、
横へはどうしても、
バルサの弱みな訳だし。


後半に入ると、
ベティスはシステム変更を行ってくる。
セルヒオ・ガルシアをトップ下へ。
前半自由にさせ過ぎたイニエスタ&シャビにもきっちりとプレスをかけ、
両サイドも積極的な運動量を展開。
前半と同じ入り方をしたバルサ
前半と全く違う入り方をしたベティス
ここで状況の化学変化が生じる。
そこにプラスして、
バルサ側の油断もあったと思う。
簡単にパスを繋げようとして、
いや繋がるだろうと思い、
数的有利を作るための献身的な動きなど行おうとせず、
ベティスのプレス前に潰される結果に...。


59分、
交代出場したモンソンがFKで、
67分、
セルヒオ・ガルシアから、ホセ・マリが絶妙なループを決め、
ベティスが同点に追いつく。


同点に追いつかれたバルサ
71分、
ヤヤ・トゥーレブスケツ
ケイタ→グジョンセンへ。
77分、
エトーボージャン・クルキッチ
一気に3枚代えの攻撃カード総出で勝負に出たバルサ


この交代で渇を入れられたか、
後半に入って、
孤立していたメッシをフォローすべく、
楽をしていたジャビ&イニエスタが運動量を取り戻す。
そして80分、
アウベスのパスから、
最後はグジョンセンが勝ち越しゴールを決める。


バルサにとっては、
冷や汗の勝利と言えるが、
前半と後半で全く違う面が見れたという点では、
非常に価値がある試合だったと思う。
課題も明確に出て、
それをしっかりやったら上手く行き、
やらなかったら苦戦するということが。
しかも、
しっかりと勝利出来たことは、
とても大きかったハズ。