「携帯音楽プレーヤーと言えば何?」

と聞けば、「iPod」と答えるだろう。
もうすぐ、マイクロソフトが携帯音楽プレーヤー「Zune」を発売する。
はたしてどれだけ売れるのだろう…。
いろいろ批判はあるだろうが、マイクロソフトの営業戦略は凄いと思う。
仕事柄自分は"Mac"から入ったので、"Windows"には「かなり」否定的だが、
皆が"Windows"を使う中、非常に肩身の狭い思いをしたものだ…TT;
語弊があるかもしれないが、"Windows"は"Mac"を凌駕したと思う。
さてでは、音楽の世界ではどうだろう…??
音楽の世界で「iPod」の牙城を切り崩すことができるのか?
噂では、せいぜい美味しいところをつまみ食いしたいという程度だという。
iPod」すなわち、「iTunes」は、ワンクリックでCDを丸ごとMP3ファイルに変換し、なおかつインターネット経由で曲のデータベースにアクセスし、曲名やアルバムタイトルなどの情報までインポートできる。
その後も進化を続け、「ポッドキャスティング」という新しい文化を作り、オールドメディアと言われていたラジオをインターネットの時代に再び蘇らせた。
iTunes」関連のソフトウェアも歌詞とアートワークをインポートしてくれる「Sing that iTunes!」やインターネットラジオで流れる曲をダウンロードし、
iTunes」にインポートしてくれる「Radio Lover」など秀逸なものが増え、
従来の音楽を聴く楽しみに、「新しい音楽と出会う」という感覚も作り出した。
はたしてそのような感動をマイクロソフト社は創り出せるの…?!
マイクロソフト社のトップの方々がプライドや創造性よりも
お金を重視しているのは周知の事実。
少なくともコンピューター関連の仕事に就いている方は、こう思うだろう…
「単純な技術力ではアップル社には勝てない!!」と。
そして、注目するべきライバルも他にいる。
そう、「ソニー」だ。
最近、とんでもないくらい「大惨事」に見舞われているソニーだが、音楽部門においては、プライドも技術力も持ち合わせており、重要な古来からのファンも確保している。
ちょうど明日、「PLAYSTATION3」も発売される。
ゲーム部門に於いてもライバル関係になる。「PS3」vs「Xbox」の対決も加わりさらに、壮絶なバトルが起こりそうな予感…。
では、一般の方々はどうなのだろう…??
まず、「Zune」って読めますか…?!
「ヂューン?」or「ズューン?」or「ヅューン?」or「ジューン?」なの??
ネーミングはとても重要だと思う。
また、PC関連の話になってしまうが、
Ajax」という技術がここまで騒がれたのは、
死んでいた言語「JavaScript」を復活させたことも大きいが、
"ネーミング"="音の響き"(えーじゃっくす)が良かったのが大きな要因のはず。
「Tune」という単語をモジってのものらしいが、はっきり言ってこれ…。
「商品」である以上、名前は重要なこと。
最後に、日本人は「ブランド」に弱い。
先日の携帯電話の「MNP」(番号ポータビリティ)に伴う、一連のキャリア間の争いも結局は「AU」が急増したそうだが、やはりまだまだ、一般意識の中では、
「携帯電話はドコモ」
そういった日本人の特性=携帯音楽プレーヤーと言えば=「iPod」の図式を
覆せるのは大変なことだと思う。
ただ、もうひとつの日本人の顔である
「新しいもの好き」
という特性にターゲットを絞れば、ニーズも増えるかもしれない…。