本物なのか…??

アントニオ・プエルタの不幸以来、本調子とはいえなかったセビージャ。
期待されたチャンピオンズリーグも最悪のスタート。
ただ、さすがに力のあるチーム。
徐々に結果を出しつつある。


そんな中迎えた、首位のレアルマドリー戦。
特に今ケイタは絶好調!!
さぁどうなる…。


セビージャのスタメンは、
パロプ、クレスポ、ドラグティノヴィッチ、ファツィオ、アウベス、コレイア、
ケイタ、ポウルセン、ナバス、ファビアーノカヌーテ
現時点でのベストメンバーでしょう。

一方のマドリーのスタメンは、
カシジャス、マルセロ、メツェルダー、カンナバロ、セルヒオラモス、
ガゴ、ディアラ、グティ、ホビーニョ、ラウール、ファンニステルローイ

この試合、マドリーのプレスは機能しなかった。
開始早々の場面でも、グティが前がかりすぎて、
簡単に裏のスペースを取られるシーンが目立ったし、
逆サイドでもホビーニョが相手DFまで寄せに行きすぎて、
裏を取られるシーンもあった。


この試合のひとつのポイントは、
ホビーニョvsダニエウ・アウベス


逆にセビージャのプレスは良好。
マドリーの選手に簡単にスペースを与えない。
しかも激しいプレスを浴びせることで、
マドリーの中盤を完全に潰していた。
特にキーマンのグティに対しては完璧。
セビージャはルイスファビアーノカヌーテのミドルなどで押す展開。
一方のマドリーはホビーニョの個人技頼み。


この試合、ホビーニョは上がりっぱなし。
アウベスのオーバーラップ対策なのかもしれないけど。
あのポジショニングはどうかと思うが、
問題はガゴがサイドを埋めに行ったときに空くスペース。
そこをディアラ1人でカバーしきるのはちょっと…。
マルセロが前にいたり、セルヒオラモスが中にいたり、ガゴがボールを奪われたり。
そもそも誰かが交わされたらディアラはその空いたスペースを埋めにいけない。
では、ディアラが空けたスペースはどうするのか…
ラウールか、グティか、まさか、ニステルローイ
相手がセビージャでなければ、そこまで守備に気をまわす必要はないが…。

ホビーニョをあの位置に固定するならば、
本来ガゴの要るべきスペースを埋める手立てを考えないと。
それをシュスターが指示しなかったのか、したけど機能しなかったのか分からないけど。
先制されたのは
そのスペースをケイタに使われてのものだった。
このシーン、
やられちゃったけども、ちゃんと寄せに行くカンナバロさすが!!
スペインでは正当な評価がされないが、やっぱり凄いと思うけどなぁ…。


セビージャにはなんといっても、切り札カヌーテがいる。
そう、
困ったら、カヌーテ頼みでオッケーなのだ。
そして追加点のシーン、
アウベスのロングボールをカヌーテ
“あのベルカンプ”を彷彿させるトラップ&シュート。
カシジャスが何とか反応する(さすが!!)が、
しかし、ファビアーノに詰められて…。


この後、徐々にセビージャは守って守ってカウンター戦術にシフトチェンジ。
やっと、ガゴ&グティがボールをキープできるようになるが、流れは作りきれず。
この試合、運動量がセビージャに完全に劣っていた。
だから、縦にパスを出しても、インターセプトされるの繰り返し。
セルヒオラモスの強引な突破や、ホビーニョくらいにしか可能性が見られない。


後半の立ちあがりのガゴは良かったと思う。
ただ、カヌーテとルイスファビアーノに挟まれていたから…。
セビージャの2人のFWは守備が巧い。
ポジショニングは最高。
レアルのDFにチブ並みのロングフィードと、カヌーテがいれば違うんだけど…。
流れを引き寄せようと模索していたマドリーだが、
セルヒオラモスの退場でジ・エンド。
せっかく後半はカンナバロ&メツェルダーは良かったのに。


ケイタが引き続き調子の良さをキープしているのは大きい。
そして相棒のポウルセン
バイオレンスだけがウリじゃない(笑)!!
バランサーとしての能力はやっぱり、
さすが!!
そして、
帰ってきた絶対的エースのカヌーテがいる。
やっと、
強いセビージャが帰ってきたのかな…。


一方のマドリー。
唯一試合を作れるグティがこれでは…(泣)
スタメンのメンバー表を見れば、
ほとんどが誰でも知っている選手ばかりだが、
そんな人だらけでも、彼しかキラーパスは出せない。
あの左足だけが…。

今年獲ったスナイデルもいるけど、
はたして彼を使えばそれで上手く行くのか…。