戦力外と言われてきた2人。。。

この試合でマンUが勝てばほぼプレミア制覇決定!!
絶対に絶対に負けられないチェルシー…(><)
というか、
勝たなくてはならない。
しかし、
このスタンフォード・ブリッジでは無敵のチェルシー
80戦無敗らしい。


なんといってもこのカード、
今期CLのファイナル。。。
まぁ、
この時点ではまだ分からなかったんだけど…(^^;)


チェルシーのスタメンは、
チェフ、フェレイラ、テリー、カウバーリョ、アシェリー・コール、ミケル、エッシェンバラックジョー・コール、カルー、ドログバ


マンチェスター・ユナイテッドのスタメンは、
ファン・デル・サール、ブラウン、ファーディナンド、ビディッチ、シルベストルアンデルソンキャリックフレッチャー、ナニ、ギグスルーニー

う〜ん...
明らかに、
この後のCLのバルサ戦を意識してのメンバー。
この試合は捨てるってことなの…(?_?)



マンUのシステムは4-4-1-1。
アウェーということもあり、
アンデルソンルーニーを前線に残して、
後の選手は、
思いっきり守備前提。
いつもはSHがもっと高い位置で攻撃に備えているのに、
かなり低い位置に構えていた。
いつものマンUは、
4-2-4といっても良いくらいだから。
SHは自分のポジションを限定せずに動き回る。
それによって、
前線が流動的にポジションをチェンジするので、
相手にとっては捕まえづらい攻撃が増す。
サイドに人がいなくなっては困るので、
サイドはSBが上がってきてポジションを埋める。
このフォローの動きによって、
ピッチを広く使った攻撃が可能となる。
なので、
攻撃時は2-4-4に近い形になったりする。


しかし、
この試合ではSBがまったく攻撃参加する気配がない。
上がるチャンスもあまり多くはなかったが、
まずは守って…
そんな感じがヒシヒシと。
マンUからすると、
前半は0-0で!!
ということだったのだろう。
そして、
後半にテベスロナウドを投入して一気に!!!
そんな感じだろう。
問題は守りきれるかどうか…。


マンUの守備はかなり引き気味で、
前線からのプレスはほとんどなし。
プレスの開始エリアも、
ハーフライン付近よりも自陣に入ってからで。
その結果、
テリー&カウバーリョはフリーでボールをさばけたし、
中盤の3人も簡単に前を向くことができた。
つまり、
ポゼッションすることは、
非常に安易だった。
一方の、
チェルシーのプレス開始位置はハーフライン付近。


しかし、
チェルシーはもともとポゼッション攻撃が上手くない。
慣れてないんだよね…。
ポゼッションするということは、
相手のギャップを突いていかにボールを受けるか、
相手のゾーンの隙間を突いて相手を混乱させることができるか、
ポジションを流動的に入れ替えて、相手を混乱させられるか…。
チェルシーはそういったことがほとんどできない。
よって、
ボールを支配しているのに
効果的なチャンスを作れないまま時間がどんどん過ぎていく。
もちろん、
チェルシーの十八番、
ドログバへの放り込みは時折使っていたが…。
なので、
ほとんどチャンスを作れないチェルシー…(T_T)


今のチェルシーで、
そういう相手の嫌な動きをできる選手は、
J・コールだが、
ドログバが中央に陣取っていると、
右サイドからあまり出てこない。
本当はピサロなんか面白いのだが、
バラックシェフチェンコ以上に戦力外...(T_T)


そんなじれったい状況下で
面白い動きをしだしたのがカルー。
最終ラインまで戻って守備をするようになったし、
相手の嫌がるエリアでボールをもらうことができる。


チェルシーの中盤にはプレスがかかっていない。
A・コールが高い位置を取る

右SBに入ったハーグリーブスがサイドを気にするようになる

ハーグリーブスファーディナンドの間にスペースができる。
その空いたスペースをカルーが突くという形。
チェルシーの攻撃が左サイド経由が多かったのは
そういう理由。
カルーをお膳立てした
A・コールの動きが凄いんだけどネ。


しかし、
カルーだけではやはり不十分。
バラックはクロスに飛び込む型だし、
エッシェンは不思議キャラだし。
相手のギャップでボールを受ける動きも少なければ、
そこにボールを送り込む動きが少ない。
そんな中、
30分に近くなった頃にJ・コールが中央に切り込んで行き、
多少攻撃が良くなった感はあった。


逆にマンUは得点の気配がほとんどない。
攻撃のチャンスはほとんどなしで、
ルーニーが左サイドに流れてそれで…(x_x;)
ナニもいつもよりも守備に追われていて位置が低く、
しかもドリブルで抜けない悪循環。
動けないギグスが左サイドではもう限界…(;´д`)


そんな膠着状態の中、
試合が動いたのは、
前半の終了間際。
これは完全にドログバの個人技にやられた感。
彼の鬼キープにマンUの選手がつられ、
そこに、
バラックがゴール前に飛び込んで、
チェルシー先制。


後半が始まると、
ゲームスタイルが一変する。
チェルシーは守備意識を高めてカウンター狙い。
リードしたからか、
内容どうこうよりも勝ちに拘ったからか…(?_?)


完全にポゼッションしていてゲームをコントロールをしていた訳だから、
そのまま続けていれば良いと思っていたのだが…。
ボールを支配して時間を潰せばいいわけで、
DFラインを下げる必要性がないんだけど。
だって、
リードしていれば無理に縦に展開する必要もないのだから。


DFラインを下げて守りを固めるチェルシー
交代はないものの、
攻撃意欲を高めてきたマンU
カウンターの仕掛けあいになれば、
部があるのはマンUのほう。
なので、
リードしているチェルシーの方が混乱し始める。
自分で自分の首を絞めてどうするんだか…。


そんな流れの中、
チェルシーに決定的なミスが…。
カウバーリョのバックパスをルーニーが奪って同点。
ここからチェルシーが再び攻撃に出る。
しかし、
前半のようなポゼッションはできなかった。
みんながみんな縦への意識が強すぎて、
連携の欠片もなかった。
迫力だけでは…(; ̄_ ̄)=3
さらに、
DFラインがラインをまったく上げなかったので、
バラックドログバが怒りだす始末…( ̄▽ ̄;)


マンUは、
62分にルーニーロナウドと投入。
64分にアンデルソンオシェイ
交代枠を使い切った。
ちなみにこの試合、
マンUひゃ交代枠を怪我人で使い切ってしまう。
これは痛かった…(T_T)
テベスを使えなかった訳で。


チェルシーは、
65分にフェレイラを下げてアネルカ投入。
よって、
エッシェンがSBに移動。
4-4-2にしてどうなの…??
3ラインが2ラインになればDFラインは余計下がってしまうと。
奇跡的にそうはならなかったのだが。
オプションで4-4-2も使うチェルシーだが、
上手くいっているところを見たことがない。


残り10分になり、
カルーを下げて、シェフチェンコ投入。
そう驚きのシェフチェンコ登場。
その約5分後、
エッシェンが右サイドを抜け出してクロス

そのクロスがキャリックの手に当たってペナルティー
バラックが落ち着いて決めて、
なんとチェルシーが勝ち越し。
するとすかさず、
J・コール→マケレレで守備固め。


マンUは猛攻を仕掛けるものの、
ゴールライン上で2度もクリアされてしまうこともあり、
そのまま終了。
この試合、
試合開始からマンUが攻め気満々だったら、
ひょっとして…(?_?)


あくまでもこの後に控えるバルサ戦に照準を合わせていたマンU
この試合を見終わった時は、
アウェーになるが、
バルサは勝てるな…(*^ω^*)♪♪
と思った内容だったのだが…(T_T)


一方のチェルシー
バラックが価値ある得点を奪い、
そして、
残り10分で出てきたシェフチェンコが、
ゴールライン上で見事なクリアを見せた。
果たして、
この2人はモスクワでの大一番でも魅せてくれるのだろうか…。