「全員が満足する結論なんてないのじゃない!?」

とはよく言われるけれど、
やっぱりできることなら、
みんなが満足しているほうが、
自分にもみんなにも良いと思う。


友達が、
「あの人のこと好きになっちゃったv(^o^)」と言ってきたら、
「付き合えたらいいよネ!!」と、思うけど、
彼女がその人と付き合ったとしたら、
彼女のことを好きな誰かは、失恋することになってしまう。


これから年明けにかけては受験の追い込みの季節で、
そんな姿を見ると、「みんながんばれ」と応援しちゃうけれども、
定員のある学校で、それ以上の受験希望者がいたら、
みんなが望み通りに入学できることはありえない。


「私を好きにならないあなたは、間違っている!!」
「ぼくを入学させない学校に抗議する!!」
「だいたいあなたの恋愛はフェアじゃないでしょう!!」
「不公平な入社試験に、断固として反対する!」
というようなことは言えない…。


例えば自社の宣伝で、ライバル会社に対する批判を
謳ったととしたら、必ずクレームを入れてくるだろう。
おそらく、同業者の動向に目を光らせ
ホームページの紹介の文章に、どういう方向で、
どういうかたちでクレームを入れられるのか、
日頃から鍛練しているのだと思う。


ある絵画について、すばらしいと言うことがある。
しかし、その絵画を見られない立場の人がいる。
音楽についても、そう。
音を聞くのに不自由な人には、
音楽を楽しむことは困難なはず。
恋愛の素晴らしさを話しても、
恋人がいない人が聞くこともある。
スポーツの素晴らしさを伝えようとしても
入院中の人もいる。


そういった事情を全て考えたとき、
いったいどのように言えば良いのだろうか…。


公平を限りなく求めることと、
公平を限りなく守ろうとすることというのは、
本当は無理なことだと、本当は誰でも分かっている。


「そんなこと言ってくるな!」
「オレならそういうことは言わない!」
「そんな人に甘えてばっかりいるんじゃない!」
確かにその通りだし、そう思う時も結構多い…^^;


しかし、
そういう感想を持つ人もいるんだということは
忘れてはいけないと思う。


出来る限り、
『思いやりのモンスター』を目指して…